鶴田有機農園
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当園では、化学肥料や除草剤は一切使いません。

土の中には、微生物の小宇宙があり、そこには多くの微生物が宿っています。土1グラムの中には約1億もの微生物が住んでいるといわれ、これらが、果物の旨みや栄養を作る元になってくれます。ところが、化学肥料や除草剤を使うと、そうした微生物は棲みにくくなります。

だから、化学肥料や除草剤は使いません。

土と、植物と、微生物。つまり、自然とうまく共生するからこそ、美味しいミカンが出来るのです。

化学肥料や除草剤を使わない分、当園では、多くの有機物から作り上げた、特製完熟堆肥肥料(=「モグラ堆肥」)でしっかり土作りをしています。

堆肥づくり
作物の根と微生物は、互いに栄養を与え合いながら共生しています。この状態を良好に保つのが有機発酵肥料の力です。

完熟した質の良い堆肥を使用すると、土の中では微生物をはじめ、様々な生き物が増えていきます。ミミズなどの生き物は土を耕し、団粒構造のある土壌を作り出します。また、ミミズなどの小動物が増えると、それを餌にして、モグラが増えてきます。このようにミミズやモグラの住む土は『良い土』なのです。そのために鶴田源志と志郎とは、マルタ有機農業生産組合を立ち上げ「モグラ堆肥」を開発しました。

モグラ堆肥は、原料に動物性有機質(魚粉、骨粉、カニ殻)、植物性有機質(米糠、ダイズ粕、ナタネ粕、ゴマ粕、海草粕、発酵ピートモス)、鉱物など(リン酸グアノ、粘土鉱物、核酸エキス、 発酵菌群ほか)を完熟発酵させた堆肥兼肥料です。これら各種原料を混ぜて水分を補給しつつ、40〜60日かけて微生物の力で有機物を発酵、分解、熟成させていきます。モグラ堆肥には、牛糞、豚糞、鶏糞などを一切使っていません。

これが、鶴田有機農園の“美味しいミカン”を作り出す源になっています。
雑草対策
除草剤を使わないため、草は伸び放題。これを草刈機で刈ります。雑草も敷き草として活用します。

「草も財産」です。

鶴田有機農園には代々続く家訓として「ハコベ生えるまで堆肥運べ」と伝わってきました。ハコベが絨毯のように生えれば良好な土になった証拠です。

農園にハコベの絨毯ができるくらいまで、堆肥を運んで土作りすることで美味しいミカンが生まれます。
病害虫対策
カミキリムシや病気の発生源になる枯れ枝は、手で取らなければなりません。また、梅雨期前には黒点病の予防薬を散布したり、ダニ、カメムシなどの異常発生に対応して防除薬は散布しています。完全無農薬はなかなか難しいのが現状です。ですが、長年の土づくりのお陰で、病害虫に強くなり、通常の1/3以下まで農薬を減らす事も出来ました。

「良い土」を作ることで、ミカンは美味しくなり、病害虫にも耐える強い樹に育つのです。
自然との共生
美味しいミカンが好きなのは人間だけではありません。ミカン山に住むヒヨドリやイノシシといった動物達も、ミカンが実るのを待っています。

動物達も、より安全で美味しいミカンを求めて、農薬や化学肥料を使っている農園ではなく、当園のミカンを目掛けてやってきます。
もちろん、私達もミカンを食べられないように、袋がけをしたり、柵を作ったり、動物達とイタチごっこを繰り広げていますが、その際にも動物達が食べる分のミカンは残すようにしています。

「自然は人間と動物が共生する場所。ミカン山は私達人間だけのものではない。」
そう思っているからです。
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